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あっという間に一ヶ月が過ぎてしまい、もはや2月。

はやい、早すぎ!この調子で2月は逃げてくんですよね、、、きっと。


1月は、出かけることが多くて、自宅と実家を行ったり来たりの日々でした。

なので、ブログの更新がなかなか進まなかったのですが、

ひとつ特筆すべきことがあったので、遅ればせながら報告したいと思います。

それは、今年度も、某大学の「障害児者ケア論」にゲストスピーカーとしてお声をかけて頂いたことです。

大学に行くのは二度目ですが、学生さんは前回とは違う学年の方達。

基本、学生さんたちに伝えたいことは前回と変わりは無いのですが、

ゆうちゃんの状況の変化もあり、少し変えた部分もありました。


「大学へ話しに行くねん。」と、友達に言うと、

「なにしゃべるん?」といつも聞かれるので(笑)

少しだけ内容を書いてみようと思います。


まずは、ゆうちゃんが就学時に、

ゆうちゃんのことを少しでも理解してもらえるよう学校へ提出したお手紙を読みます。

そのお手紙の中には、

1歳6ヶ月で「発達相談の必要あり」と診断され、

療育教室へ通うことをすすめられたことに疑問を持っていたこと。

子どもは自然の中で育つべきだと思っていたし、

標準化された型に無理矢理押し込めたくない、と思っていたこと。

3歳になる頃には、公園で他の子供たちと一緒に遊ぶことよりも、

近所にある一本の木を見ることが大好きで、毎日木を眺めに行ってたこと。

一本の木を何時間も眺めていられるゆうちゃんの感性を羨ましく思った私は、

今、この子の持つ感受性を壊さないように育てよう、そう心に決めたこと。

ゆうちゃんの行動は、一見奇妙だったり、その場に不適切だったりする場合があるけれど、

それは、彼なりのコミュニケーション手段であるかもしれない、ということをどうか理解して頂きたい。

どうか、無理矢理みんなの中に入れるのではなく、

彼が自分から入っていけるようになるまで待ってやってほしい。


そんなことなどを書いたお手紙を読んで、

まずは幼少時代、自閉症という障害と向き合うまでのことを聞いてもらいました。



そのあと、小学校へ入学してから起こった大きな2つの出来事

●頻尿になりトイレでおしっこが出来なくなったこと。

●食事へのこだわりがだんだんと強くなり、とうとう何も食べなくなってしまったこと。

これらをどう乗り越えてきたか。

支援学校で、訪問教育を受けるに至った経緯。

そして現在、彼の描く絵が認められるようになるまで。

これまで、私に対する周りの人の声かけが、

「お母さん、いつも大変ね。」だったのが、

ゆうちゃんの絵が認められるようになってからは、

「ゆうちゃん、すごいね。」に変化したこと。


そんなあれこれを具体的にお話させてもらいました。


その中で、常に私が一番伝えたいと思っていることは、

ゆうちゃんを育てる中で、救い勇気づけてくれたものは、

障害に対する知識や訓練などではなく、日常生活の中でのちょっとした出会いだった、ということ。


例えば、ブログに書いていますが、

月と人間の体との関係の不思議。 満月と新月の話だったり、

大好きな星野道夫さんの言葉など。

星野さんの話は、もしかしたらブログに書いてなかったのかな? 探したみたけど見つからないので(汗)

ちょっとここに記しておこうと思います。

ゆうちゃんが幼少の頃、たまたま見つけた星野さんの子ども向けに作られた写真集の中の一節に、

こんなことが書かれてあったのです。


・・・・・


それは、アラスカの深い山に、カリブーの写真を撮るためにセスナ機から降り立ち、

「ひと月したらむかえにくるよ」というパイロットの言葉を最後に

たった一人残されたときに感じられた気持ちです。

「気の遠くなるような大自然の中に、ぼくだけが取り残されました。

 寂しい気持ちもありました。これからひと月間人に会うことはないのです。

 けれども大きく深呼吸をすると、叫びだしたいような自由を感じました。」


・・・・・


この、「叫びだしたいような自由」という言葉が、私にはものすごい衝撃だったのです。

私なら、アラスカの山奥にたった一人残されたりしたら、こわくて自由を感じるどころではありません。

ましてや、叫びだしたいような自由というものを、感じたことがあるだろうか?と問うたのです。


星野さんのこの言葉に出会ってから、

今、私の目の前で、毎日こうして一本の木を眺めている息子は、

もしかしたら、星野さんと同じように自由を感じているのかもしれない。

あるいは、将来「叫びだしたいような自由」というものを、感じることができる子なのかもしれない。

そう思うと、一層彼の行動が愛おしく、私の背中を押してくれたのです。


そして、それらを育てていく上で最も重要だったことは、

マニュアルにとらわれず、心で動いてくれた人たちとの出会いだったこと。


道に強いこだわりを持っていた頃、

テーマパークで巨大迷路に入ってしまって、

入り口から出口へと向かい、こんどは出口から入り口へ向かおうとしてしまったとき。

出口にいた係りの人は、「こちらからは入れません」の一点張りだったけれど、

入り口を担当していた方が、その様子をみて、こっそり出口から入れてくださったこと。

「道にこだわりがあり、同じ道を通らないと気がすまなくて、今度は出口から入り口へ向かいたいんだ」

と話すと、「じゃ、入り口で待っててあげるね」と、

入り口からゆうちゃんをそっと外へ出してくださったこと。

その時の係りの方の何気ないちょっとした優しさが、私にとっては一生忘れられない出来事になっている。

そんな一例を挙げて、

マニュアルでなく心で動いてくれた人達に救われてきたんだ。

ということを、みなさんに聞いて頂いたのです。




講義が終わって、

後日、学生さん達のレポートを読ませていただき、

私が一番伝えたかったことが、ちゃんと伝わっていたことが分かり、

役目を果たせた安心感と、伝わったことの嬉しさで、なんだか胸がいっぱいになりました。

聞いてくださった学生さん達、本当にありがとう。

そして、こんな機会を与えて下さった先生に心より感謝しています。

この先、まだ何が起こるかわからないけれど、

行き詰ったときは、この宝物(レポート)を読み返して励みにしたいと思います。

ありがとうございました。

多謝。
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2013.02.02 Sat l 今日のゆうちゃん l COM(4) TB(0) l top ▲

コメント

No title
とても素敵な講義ですね。なんか読んでいてジーンとしました。
このような話を聴けるのはとても貴重なことだと思います。(私も聴きたいです。)
私も、以前、仕事の話と講義についての話をしたことがあって、みんな純粋で、素直に受け止めてくれて・・・偉そうなことは言えなかったですが(笑)
でも、今すぐに実践で役にたたなかったとしても、いつかきっと役に立つことがあったり、何かを始めるきっかけになったり、学生さんってそうゆう可能性をいっぱい秘めてるから時々うらやましくなります。
私ももうすぐ30歳です(笑)
2013.02.04 Mon l みどりん. URL l 編集
みどりんへ
コメントありがとう!
そっか、みどりんももう三十路かぁ~。
学生さんをうらやましく思う年頃になったわけや!(笑)
確かに、たくさんの可能性を秘めていて羨ましい、って思うのと同時に、
自分の学生時代とを比べると、今の学生さんたちって大変やなぁ…という思いも。
あの頃はまだ、世の中は確実に良くなっていくって思ってたもんなぁ…と。
2013.02.05 Tue l keropaki. URL l 編集
No title
「一本の木を何時間も眺めていられるゆうちゃんの感性を羨ましく思った」ケロさんの感性が素晴らしいと思いました。
すごくいい講義やね。
障害のある子をどうにかせねば…ではなく、その子が健全に育つために社会はどうしたらいいのかということをちゃんと伝える…。学ばせてもらいました。
2013.02.07 Thu l 豆. URL l 編集
豆ちゃんへ
ありがとうー!
豆ちゃんにそう言ってもらえて安心しました。
豆ちゃんの方はどうやったやろ?
もう終わったんかな。
こちらも来週ちょっと動きがあります。
その報告も兼ねて…会いたいっす。
2013.02.07 Thu l keropaki. URL l 編集

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