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最近よく耳にする言葉。

想定外。

なんて都合の良い、なんて無責任な言葉なんだろうーとつくづく思う。



先日、高等部へ進学するに当たって、校長先生と面談をしました。

高等部へ望むこと・目標などを聞かせてください、とのことで色々とお話しをさせて頂いた。

私が目標とし、お願いすることは、ただ一つ。


ゆうちゃんが、自分の意思で毎日学校へ通うこと。


ただそれ一点だけだとお願いをしました。

中学生活三年間かけて、(中学部の先生方のお陰で)

自分の意思で、"学校へいきたい"という思いで、スクーリングへ向かい始めたゆうちゃんです。

どうかこの"思い"を大切にして欲しい。

私が望むことは、ただそれだけです。とお願いをしました。


にこやかな作り笑いで私の話を聞いていた校長先生は、

「高校卒業後のゆうちゃんの事を考えて、自閉症児の為の指導方法を取り入れていくべきだ」と、

 (私はこれまで他の支援学校で様々な子ども達を見てきているので、

  自閉症児にはどう対応するべきかを知っているよ) といったふう。


校長先生がおっしゃりたいことは、例えば具体的にこういうこと。



ゆうちゃんのトイレへ行く行動(トイレ流し) = 問題行動 。

「問題行動」をなくすためにやるべきことは、

入ってはいけない扉に × を書いた紙を貼る。

そして、関わる先生の態度を一貫する統一する。

先生の態度を統一して、×を貼ったトイレへは入れないよう指導していく。

そうしないと、本人を混乱させることになるから。



実はこの話は、

高等部進学への条件として出された知的障がいの支援学校で受けてきた「教育相談」の内容。

(本校は、あくまでも身体障がいの支援学校なので、ゆうちゃんが高等部へ進学する為には、

 知的障がいの支援学校からアドバイスをもらう、ということが高等部進学への条件でした。)

この話を聞いた時には、

あー、また視覚支援かぁ、そして行動療法かぁ…。と身体が熱くなり、

学校という所は、"型にはめられ、管理される場所"であることを改めて実感させられました。



なぜ、今、ゆうちゃんが、自らの意思で学校へ行けるようになったのか?

それは、"型にはめられない場所" だったから。

担任の先生、そして中学部の先生達が、

ゆうちゃんの「感性」を「感性」で受け止め、型にはめるのではなく、

「自閉症のゆうちゃん」ではなく「ゆうちゃん」をのばして下さったからです。

そんな素晴らしい実践を行って下さった先生方がいるのに、

どうしてそのことを、わかって下さらないんだろう…と。

モヤモヤが立ち込め、何ともいえない灰色な気分が襲ってきました。


私が学校に望むこと。

それを、具体的に分かってもらうために、

問題行動といわれるトイレの水流しのことについて、こんな風に話してみました。


トイレについての問題(と言われる)行動については、

私は、「×を貼って入れないようにするとか、先生方が一貫した態度をとる」

ということは、一切望んではいません。と。

まず、× をしてもゆうちゃんには通用しないでしょうし、

ゆうちゃんがトイレへ行こうとしたら、

先生方それぞれが、それぞれの方法で関わって下さって良いのだとお話しました。

「絶対ダメだ」と入れてくれない先生がいたっていいし、

「ゆうちゃんが納得するまで待っててあげるよ」と付き合ってくださる先生がいたっていい。

そして、時と場合によっては、同じ先生でも

「今日は、時間が無いからダメ!」ということがあったっていい。

人間なんですから、気持ちと時間に余裕がある時は付き合えるし、余裕がない時は付き合えない。

それが、人ってものだと思うのです。

みんなが同じ対応だなんて、社会に出た時にあり得ますか?

公衆トイレに × の張り紙はありませんよね。と話をした。

それを聞いた校長先生は、苦笑いをしながら、

「先生が一環していないと、本人が混乱して大変なことになる。

 また別の問題行動へと発展することにもなりかねない。」

そして、「前校ではこんな例があったのだ。」と、悪くなった例を挙げられる。



なので、こちらも負けじとこんな例を挙げてみた。



温泉好き・銭湯好きなゆうちゃんは、近辺のあらゆる銭湯を制覇しています。

銭湯へ行くと、そこにある湯船全てに入らなければ気が済まないのがゆうちゃんです。

最近のスーパー銭湯は、様々なお風呂が作られています。

困ったのが、一人用の樽風呂。

誰かが入っていようがお構いナシに、端から順番に入っていくらしいのです。

フツウ、先客がいる一人用の樽風呂に入ってはいきませんよね。(笑)

そこへ、ゆうちゃんが入っていくわけですから、

「うわー!!」と驚いて飛び出る人・「入ってるのに、なにしよんねん!!」と憤慨する人。

もうその反応はそれぞれなのだそう。

逃げられたり怒られたり(笑)そういった他人と関わりから、

ゆうちゃんは学習し「待つ」ことを覚えたのです。


そんな例を話しても、校長先生はやっぱり苦笑い。

それがどう高校卒業後の進路の為になるのか?といった答え。

高校卒業後、作業所なり施設なりへ通えることを目標として行動するべきだと、

おっしゃりたいことは、あくまでも「自閉症児に対する指導方法」。

システム人間を前に、私の中のモヤモヤは立ち込めるばかり。

校長先生と話をしてからは、ずっと気分はどんよりグレーでした。



でも、今回の震災があってから、

やはり私の思いは、間違っていないのだと確信をしました。


だって、「想定外」のことが現実に起こるんですもの。

そして、想定外のことに誰も責任なんて取ってくれない。

それを今回の震災(人災)が証明している…。


自分の身は自分で、自分の子は自分で守るしかありません。

学校が、先生が、校長先生が、ゆうちゃんの一生の責任を取ってくれるわけではない。

私が負けてどうする!ゆうちゃんを信じて、ゆうちゃんの持つ力を信じて闘っていかないでどうする!と、

なんだかファイトがわいてきた。


もし、「想定外」の非常時が起こった時、

常日頃から、ゆうちゃんのように様々な出来事に対応している方が、きっと生きる力となるはず。

社会へ出て行く時にも、きっとそれがゆうちゃんの強みになるはず。

ゆうちゃんの持つ力を信じて、守ること。

それが私の役目だとあらためて心を引き締め、新たな高校生活の第一歩を始めたいと思います。
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2011.04.02 Sat l 今日のゆうちゃん l COM(2) TB(0) l top ▲

コメント

No title
コメントしようと思って書きかけたんやけど、とっても深いテーマなので簡単にはコメントできず、固まってしまいました。またおしゃべりしましょ。
2011.04.05 Tue l 豆. URL l 編集
豆ちゃん
コメントありがとう!!
うん、ほんまに話きいてほしいー。
Iさんからも、このことについてメールを頂いて、
嬉しくて涙でました。
話したいこと、いっぱいたまってきたんで…
そろそろ会いたいわぁ~。
2011.04.05 Tue l keropaki. URL l 編集

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