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気分を変えて。

久しぶりに読んだ本のお話を。

「錦繍」 宮本輝
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友人がブログに、「初めて宮本輝を読んだ」って書いているのをみて、

「せっかく今の季節に宮本輝を読むなら『錦繍』(錦秋でなく錦繍)やでー!おすすめ☆」

ってコメントを書いたら、

何だか自分もむしょうに読みたくなって本棚から出してきた。



 前略

 蔵王のダリア園から、ドッコ沼へ登るゴンドラ・リフトの中で、

 まさかあなたと再会するなんて、本当に想像すらできないことでした。

 

有名な冒頭ですよね。

この冒頭を読むだけで、まずこの小説が書簡でつづられていることがわかる。

そして、その偶然の再会がどれほど衝撃的であったか、ということが想像できる。

十年の時を経て、

心の中に固く鍵をかけてしまってあった感情が、往復書簡と言うカタチを通してあふれ出していく。

そして、過去から、今、未来へと… 二人は、それぞれに新たな一歩を踏み出していく。

生きるって、、、

何と不思議な法則とからくりを秘めているのか。ということを感じさせられるのです。




私が、宮本輝の小説を読むきっかけとなったのは、

短大の時の授業の中で、宮本輝好きな先生がいて、やたらと宮本輝を紹介していたから(笑)

(他の先生の事は覚えてなくても、この先生のことは覚えているのだからある意味スゴイですよね。)

お陰で宮本輝作品を何冊も読んだのだけれど、

私は、この『錦繍』が一番好き。


ただ、この小説、20代の頃に読んだ時は、

「物語の世界のお話だなー」としか思えなかった。

十年前に別れた二人が、蔵王のリフトの中で偶然の再会を果たすなんて、あり得ない!と思ったし、

出来すぎた話やなぁ~。としか思えなかった。


ところが今読むと、なんともリアルに感じられるのです。

あり得ない!なんて思っていたことも…

起こるんですよ、実際に。信じられないような出来事や偶然が。

年を重ね、様々な経験を重ねるごとに、あり得ないような偶然や出会いに遭遇し、

その不思議さに驚かされ感動せずにはいられないから。

「蔵王のリフトで偶然の再会すること」も、充分あり得る!と思えてしまうから本当に不思議です。


そして、主人公:勝沼亜紀 には、障がいのある息子がいて。

彼女が、何が何でも「今」を懸命に真摯に生きていこうとする姿に、

共感して心打たれるのも、きっと、「今」の私だから。


「人間は変わって行く。時々刻々と変わっていく不思議な生き物だ。」

文中のこの言葉は、とても感慨深い。


「生きていることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれない」

次に読む時、この言葉を私はどんな風に感じるのだろう…。

10年後くらいに、また読み返してみたいな、って思いました。


宮本輝さん、ちょうどタイムリーに「秋の褒章」の授章が発表されましたね!

おめでとうございます☆

最新刊の『三千枚の金貨』も読んでみたいと思います!
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2010.11.02 Tue l 本・アート・音楽・映画 l COM(2) TB(0) l top ▲

コメント

昨日買って、今読んでんねーん。
またブログに感想載せるねー。
紹介してくれてありがとう!錦秋…じゃなかった錦繍…v-14
2010.11.03 Wed l 豆. URL l 編集
豆ちゃん
おぉーはやっ!早速ありがとう!
感想聞きたいなぁ~。
2010.11.03 Wed l keropaki. URL l 編集

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