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カミュ

「きょう、ママンが死んだ」ではじまる有名な小説:カミュの「異邦人」を読んだ。


母の死の翌日に海水浴へ行き、女と関係を結び、映画を観て笑いころげ、

友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。

判決は死刑であったが、自分は幸福であると確信し、

処刑の日に大勢の見物人が憎悪の叫びをあげて迎えてくれることだけを望む。

通常の論理的な一貫性が失われている男ムルソーを主人公に、不条理の認識を極度に追求したカミュの代表作。


内容は、ざっと裏表紙に書いてある↑のとおり。


「名作」といわれれる文学作品は、やはりその名の通り名作であることを実感させられます。

なんといいましょうか…、

自分が思い悩んでいるようなことは、遥か昔にすでに提言されていて、

自分だけだ、と思っていたそんなものは、

もうとっくの昔に考えつくされてきているのですよ。と、言われているようで、

何だか自分がとてもちっぽけであることを感じさせられるのです。

こういった深い哲学的な小説の感想を書くのはとても難しいのだけれど、

この小説を読了後、ふとシカオちゃんの「黄金の月」が思い浮かんだのです。


黄金の月/スガシカオ

僕の情熱はいまや 流したはずの涙より
冷たくなってしまった
どんな人よりもうまく 自分のことを偽れる
力を持ってしまった

大事な言葉を 何度も言おうとして
すいこむ息は ムネの途中でつかえた
どんな言葉で 君に伝えればいい
吐き出す声は いつも途中で途切れた

知らない間にぼくらは 真夏の午後を通りすぎ
闇を背負ってしまった
そのうす明かりの中で 手さぐりだけで
なにもかも うまくやろうとしてきた

君の願いと ぼくのウソをあわせて
6月の夜 永遠をちかうキスをしよう
そして夜空に 黄金の月をえがこう
ぼくにできるだけの 光をあつめて
光をあつめて・・・

ぼくの未来に 光などなくても
誰かがぼくのことを どこかでわらっていても
君のあしたが みにくくゆがんでも
僕らが二度と 純粋を手に入れられなくても

夜空に光る黄金の月などなくても




「カミュの太陽」 と 「シカオちゃんの月」

シカオちゃんは、

「太陽はいつもそこにあるのだけれど直視することができない。だからリアリティーがないのだ」という。

ムルソーの殺人には、リアリティーが感じられない。

それはやはり「太陽のせい」なのか?


偽ることをしなかったムルソーは、自己の真理のために死ぬことを承諾する。

「社会の中で生きてゆく」ということは、

誰しも、何らかを偽り、社会が求める姿を演じて生きてゆく。ということなのだ。


カミュは、こう書いている…

「嘘をつく」という意味は、無い事をいうだけでなく、

あること以上のことを言ったり、感じること以上のことをいったりすることだ。

しかし、生活を混乱させないために、われわれは毎日、嘘をつく。

ムルソーは外見から見たところとちがって、生活を単純化させようとはしない。

ムルソーは人間の屑ではない。彼は絶対と心理に対する情熱に燃え、影を残さぬ太陽を愛する人間である。

彼が問題とする真理は、存在することと、感じることとの心理である。

それはまだ否定的ではあるが、これなくしては、自己も世界も、征服することはできないだろう……」




「自分のことを偽われる力をもってしまったぼく」と、「決して嘘をつかなかったムルソー」。

時代を越えて、共通するものを感じたのです。


そして、

「純粋であること」は、必ずしも高貴なことだと私は思わない。

「純粋を二度と手に入れられなくても…」

求められる何かに答えて生きていく方が難しいことだと思うから。
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2010.02.17 Wed l 本・アート・音楽・映画 l COM(2) TB(0) l top ▲

コメント

初コメっ!
ぱきさんこんにちわ~e-348
さっそく拝見しました

「自分のことを偽われる力をもってしまったぼく」と

「決して嘘をつかなかったムルソー」。
うーんとても考え深いですね~
シカオさんの歌詞は他のアーティストみたいに
綺麗事を並べていなくてとても好きですねe-319

これからもよろしくおねがいします~^^
2010.03.23 Tue l ふかちゃん. URL l 編集
ふかちゃん
わぁー!初コメありがとうー!!
シカオちゃんの歌詞は確かに綺麗事は言わない…。
ダメな僕とちゃんと向き合ってるところが私も好き。
こちらこそ、これからもよろしくです☆
2010.03.23 Tue l keropaki. URL l 編集

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