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とってもタイムリーに素敵な小説との出会いがありました。

重松 清さんの「きよしこ」です。

きよしこ

この小説との出会い。

それは、『吃音』についての話題がのぼった時に、ある言語聴覚士さんが、

「すごく素敵なお話がある」と、紹介してくださったのがきっかけでした。


図書館で見つけて早速読み始めたのですが…

まず、プロローグで、このお話は重松さんご自身の体験が元になっている。ということを知り、

「なぜ、このお話を書いたのか?」という重松さんの思いにジーンときました。


・・・・・・


吃音というやつがあってうまくしゃべれない 「きよし」 と言う名の少年の物語。

きよしの「キ」がつっかえて上手くいえなくて、自己紹介が大嫌いで新しい友達と出会うのがおっかないのに、

父親の仕事の都合で転勤が繰り返され、ひとりぼっちだった少年時代。

そんな時、少年は自分とそっくりの名前の少年が遊びにくるのを待ち続けた。

他の人には姿を見ることはできない、ぼくだけの友だち。名前を 「きよしこ」 という。


「きよしこの夜」

 ---星の光る夜。きよしこは我が家にやってくる。すくい飲みする子は、

   「みはは」という笑い声で胸をいっぱいにして、もう眠ってしまった。

   糸が安いから---。


これは、少年が勘違いして覚えた 「きよしこの夜」 

「きよし、この夜」 を 「きよしこ、の夜」 と間違えていた。

そして、星の光る夜、きよしこが訪ねてくる。 少年はそう思っていたのです。

しかしその一方で、

「きよしこ」なんて名前の奴がいるわけない。 …そうちゃんとわかっていた。

いたとしたら、それは夢の中の出来事だ。

そうわかっていながら少年は「きよしこ」の事ばかり考えていた。

少年は、ひとりぼっちだった。

思ったことを何でも話せる友達が欲しかった。

そんな友達は夢の中にしかいないことを知っていたから、きよしこに会いたかった。

そして、ある夜、きよしの所へきよしこがやってくるのです。


・・・・・・



なぜこの小説がタイムリーなのか。

それは、最近「学校へいきたくない」と言い出した、ある知人のお子さんの悩みを聞いていたからなのです。

学校へいくのが辛くて苦しんでいるその子は、学校でいつもひとりぼっちなのだという。

自分はダメで、誰も友達になんかなってくれなくて、クラスに入るのが恐くて、

学校へいくのがとてもツライ。

その子の願いは、「ともだち」  …ともだちがほしい。

おしゃべりをしたり一緒に笑ったり歌ったり、ココロから通じ合える友達が欲しい。

現実にいない友達をつくって、その中で自分を保っているというその子は、

驚くほど「きよし」と、シンクロしていったのです。


読了後。

この本をその子に届けよう、と思いました。


プロローグとエピローグには、重松さんご自身の思いが書かれてあります。

お話は------

少なくともぼくの書くお話は、現実を生きるひとの励ましや支えになどならないだろう、と思っている。

ましてや、慰めや癒しになど。ぼくは、そこまで現実をなめてはいないし、

お話にそんな重荷を背負わせるつもりもない。

お話にできるのは、「ただ、そばにいる」ということだけだ、とぼくは思う。



そして、「きよしこ」に書いたことはたった一つのことだけだと。

それは…

大人になった今もきよしこのことを忘れてはいない。

だから、「同じことばかり書いている」といろんな人から言われながら、同じ事ばかり……

きよしこから教わったことばかり、書いている。

「それがほんとうに伝えたいことだったら……伝わるよ、きっと」




小学生でも読めるお話です。

重松さんの思いが伝わって、たくさんの人たちのそばに「きよしこ」がいるといいな、と思いました。

もちろん自分自身にも。
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2008.12.18 Thu l 本・アート・音楽・映画 l COM(4) TB(0) l top ▲

コメント

!!!
またビックリ!昨日、本屋さんで何冊か買った文庫本のうちの一冊が、まさにこれなのです!重松清さんの小説を前から一度読みたいと思っていて、昨日、ようやく買ったのでした。そして、今日、ブログを訪れたら・・・。すごいタイミング!!今日の出勤から読み始めます。楽しみやわ~
2008.12.18 Thu l まめ. URL l 編集
まめさん!!!
きゃー!ビックリ!
そんなことってあるのねぇ~。
何やろ~このシンクロのしかたって。
ほんとにフシギ。
読了されたらぜひ感想聴きたいです☆
2008.12.18 Thu l keropaki. URL l 編集
No title
今読んでますww
自分自身しゃべれることにありがたみをかんじました、、、
2012.07.23 Mon l まき. URL l 編集
まきさんへ
コメントくださりありがとうございます。
しゃべれることにありがたみ…。
ほんとそうですね。
私も久しぶりにもう一度読みたくなりましたw
2012.07.24 Tue l keropaki. URL l 編集

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