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9月1日。広島厚生年金会館で行われた

G8議長サミット記念コンサート(~ヒロシマのメッセージを世界に~)へ行ってきました。

もちろん、このコンサートのハイライトである佐村河内守さんの「交響曲第一番」を聴くために!です。

(少し前に、本の感想を書いています→記事はこちら)


残念ながら、ゆうちゃんを連れて行くことは出来なかったので、ヒロシマへはハハ一人旅。

小学校の修学旅行で行ったきりだったヒロシマ。

佐村河内さんの曲を聴くために、一人広島の地へ出かけられるなんて、

…なんと贅沢な時間だったのでしょう。

まずは、こんな素晴らしい時間を私に与えて下さった全ての事に感謝致します。

そして、佐村河内さんの「交響曲第一番」の初演に立ち会わせて頂けたことを、心から幸せに思います。


もしかしたら、私は、歴史的瞬間に立ち会ったのかもしれません。


佐村河内守さんの「交響曲第一番」それは、まさに「原爆の曲」

まずはパンフレットに書かれてあった佐村河内さんの言葉を載せてみます。


「交響曲第一番」は、運悪く苦という闇に満々てしまった私の生と、原爆の闇とを重ね合わせながら

被爆二世である私に流れる血で書き上げたものです。

(私の愛する両親はともに被爆者であり、妻もまた被爆二世です)

長大な曲であるため全楽章お聴かせ出来なかったことは非常に残念なことではありますが、

それでもヒロシマのために書いたこの大曲が、広島の地で広島の皆様に聴いていただけることは、

被爆二世のクラシック作曲家である私のこの上ない喜びであります。


私の夢は核兵器廃絶です。


それは闇に沈む私やヒロシマにとっては大きな光であり、世界の未来にとっては巨大な光となるでしょう。

本曲の冒頭では、恐怖の運命が音も無く不気味にゆっくりと、しかし着実に忍び寄ってきます。

そして人類史上決して起こってはならない運命が炸裂するのです。

巨大なキノコ雲の下で地獄以上といわれたそれと人々は闘っていきます。


何とか生き残った被爆者たちは次なる“祈り”という闘いをはじめます。

あの闇に満たされたキノコ雲を切り裂き天上から神の光が降りてくることを一心に願う“祈りの戦い”

が始まりました。

しかし運命は残酷です。人々の祈りをヒロシマの祈りを難なく跳ね返してしまいます。

しかし地獄以上を生き抜いた人々は、叶わぬ“祈りとの闘い”を諦めることはありませんでした。

蹴落とされ、打ちのめされた闇はふかまるだけ深まっても“祈りと闘い”をやめることはありませんでした。


この音楽がいかなる最後を迎えるのか………


私は耳が聞こえません。ですからどうか私の耳の代わりに皆さんの耳で聴き遂げてやってほしいのです。

最後に…おそらく世界で唯一無二の被爆二世のクラシック作曲家である私にとって、

この体に流れる原爆の血で書いた「ヒロシマ交響曲」がヒロシマの地に鳴り響くことは奇跡のようなことなのです




聴き遂げた「交響曲第一番」

それは、どんな言葉を使っても表現できるようなものではありませんでした。

会場を一瞬にして身動きできなくしてしまう…。

そんな想像も出来なかった世界でした。


日本人であるならば、本や映像で表現された「原爆」を観たことが必ずあると思います。

しかし、音楽で「原爆」を表現する…という事を誰が想像したでしょう。

それを作り上げたのが、被爆二世であり耳が聴こえない作曲家。佐村河内守氏なのです。

「交響曲第一番」の初演。

これはまさに、歴史的瞬間だったのです。


演奏後、佐村河内さんは、

「被爆2世の私は核兵器の廃絶と恒久平和を祈っている。

しかし、祈るだけでは何も始まらない。次世代に語り継ぐ祈りの伝承が必要だ」と観客に呼びかけました。

そして、鳴り止まない拍手を、

「祈りを受け継ぐ、私たちの未来のカタチである子どもたちへ」と、

氏をエスコートしてきた子どもにむけるよう観客に伝え、退場されたのでした…。



ただ、ひとつ残念で悔しかったことは、

このコンサートの主賓である各国の議長たちが、「交響曲第一番」を聴かずに退席されたこと。

最初からスケジュールは決まっていた事とはいえ、

「平和と軍縮」を考えるサミットで、なぜ「原爆の音」を聴かせられないのか。

何だか納得いかない気持ちでした。


ちなみに、議長さんたちは、このコンサートのプログラム:第2部だけを鑑賞されて退場されました。


  第1部 独唱「マンマ」、「誰も寝てはならぬ」他
      テノール :大瀧賢一郎
      ピアノ伴奏:竹野康之

  第2部 モーツァルト作曲
      「ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調『トルコ風』」
      指揮:秋山和慶
      ヴァイオリン:岡崎慶輔
      オーケストラ:広島交響楽団

  第3部 佐村河内守作曲
      「交響曲第一番」より第1楽章及び第3楽章 初演
      指揮:秋山和慶
      オーケストラ:広島交響楽団



第一部で独唱されたテノール歌手の大瀧賢一郎さんは、こんな事をおっしゃっていました。


幸せは、いくら人に分け与えても減らないんです。

一人の小さな人間が世界平和のために何ができるんだ、と思うかもしれません。

でも、小さなドミノが隣のドミノをもし倒せないなら、世界記録にも挑戦できないのと同じように、

私たちが家族でもいいし友達、電車でたまたま居合わせた人でもいい。

惜しみなくあなたの何かを喜んで差し出して分け与える、

その笑顔があれば、与えられた人はまた隣の人々に与えることが出来るのだと思う。



9月1日から、もうはや一週間。

この日の事をブログに書くべきなのか?(というより、どうやって書いたら良いのか?)

ずっと迷っていました。

この大瀧さんの言葉を思い出し、

伝えることが、私の平和を祈るドミノの一歩なのかもしれない…

この場に立ち会うことが出来た私の役割なのかもしれない…

そう感じて書いてみることにしました。



最後に、

佐村河内さんご自身が、「聴こえない」という苦しみとの闘いの中で、

ほんの少しでもいい、一瞬だけでも、苦しみよりも喜びが勝って下さっていれば…。

そう願わずにはいられないのでした。
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2008.09.07 Sun l 本・アート・音楽・映画 l COM(0) TB(0) l top ▲

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