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カーヴァー


ご存知の方はお気づきだと思うのですが…

「 ささやかだけれど、役に立つこと  A small , Good Thing 」

というのは、レイモンド・カーヴァーの短編小説(村上春樹:訳)です。


短編小説は、好んで読まない私ですが。

春樹さんの短編は、べつ!

その春樹さんの短編小説の源が、レイモンド・カーヴァーというワケなので。

カーヴァーの短編小説は、春樹さんの小説を超えて。とても面白いのです。


春樹さんも書いておられますが、

カーヴァーの短編小説というのは、難解なものが多く…

難解と言っても、読むのが難しいのではなく、読むにはとても読みやすくスラスラと読めてしまうのだけれど、

読み終わった後に、頭の中が 「???????」 となってしまうのです。


何といいましょうか…。

ジブンは、ただ傍観していただけなのに、いきなり何かをポン!と手渡されてしまった感じ。

何の前触れもなく、ジブンに何かを託されてしまって…

「えーー!後はどうしたらいいのぉぉぉ?」

って感じなのです。

(あ、よく分からないですか?(^^;) 表現下手でスミマセン。)


「ささやかだけれど、役に立つこと」というお話は、

そんな難しい短編の中で、とりわけ解かりやすいお話です。


そのお話は、息子のバースデイ・ケーキをパン屋へ予約しに行く所から始まります。

誕生日の朝。

息子は、事故に遭いこん睡状態に陥ってしまいます。

母親は、バースデイ・ケーキを予約した事など、すっかり忘れさってしまいます。

そんな事を知る由も無いパン屋の主人は、家に何度も電話をかける。

「あんた、息子の事を忘れたのかい?」と。

こん睡状態から目覚めるコトだけを祈っている母親は、この電話の主を「撃ち殺してやりたい!」とさえ思う。

その後…残念ながら息子は亡ってしまいます。

ふと、バースデイ・ケーキを予約していたことを思い出した母親は、電話の主がパン屋であると気づきます。

そして、両親はパン屋を訪れるのです。

事情を聞いたパン屋の主人は、両親に謝罪し許しを請う。

そして、焼きたてのパンを二人に勧めるのです。

「何かを召し上がらなくてはいけませんよ。

 よかったら、私が焼いた温かいロールパンを食べてください。

 頑張って生きていかなきゃならないのだから。
 
 こんなときには、ものを食べることです。

 それはささやかなことですが、助けになります。」


簡単に内容を説明しちゃうと、こんなお話なのですが…

この小説を読んでいると、「焼きたてのパン」が人の心を温めていってくれる様子がとてもよくわかるのです。

日常生活の中にある当たり前の事が、時には救いになる事がある…

そんな事がとても上手く表現されていて、最後の一行にジーンと余韻が残るのです。



きっと、ハマってしまう人は、クセになっちゃうカーヴァーの短編小説。

春樹セレクションの中で…私は、この「ささやかだけれど 役に立つこと」 と 「収集」 が好きです!

読まれた方いらっしゃったら、どの短編が好きか?ぜひ聞かせて下さい☆

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2008.04.07 Mon l 本・アート・音楽・映画 l COM(0) TB(0) l top ▲

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